メールが安くなりました 2000年5月17日記 民間プロバイダは閉鎖されたままですが、政府系プロバイダが非常に安くなりました。それにしたがい、メールシステムがほぼ一本化したようです。
政府系プロバイダの新メールシステム開始 民間のEmailサービス会社 Eagle-IT と NETMAIL は現在も停止中です。現在、政府系プロバイダだけ稼動中です。その政府系プロバイダのシステムが変更になりました。 従来のシステムは、インターネットが普及する以前の古いパケット通信システムを使用していましたが、1月末から通常のインターネットシステムを使用するようになりました。それに伴い従来の加入者のメールアドレスも変更になっていますのでご注意ください。 この新システム移行に伴い、サービスが2種類になりました。 もうひとつは、最初に100ドルプラス3000チャットをデポジットとして払い、共通メールアドレスを使うというものです。使用料金は1メールにつき1ドル。ヤンゴンの電報電話局へテキストデータをフロッピーで持っていき、そこから送ってもらいます。容量は10KB以内。メール受信の場合は、電報電話局から電話が来てそこまで取りに行きます。もらうのはデータではなく紙にプリントアウトされたものです。メールアドレスは全て共通で mptmail@mpt.net.mm になりますが、em**** というID番号をもらいますので、それをメールのタイトルのところへ書いて誰のメールかを識別しています。 いやはや、すごいシステムですねえ。 WEBについては、一部の政府関係者だけは見られるようになりました。特定の場所にインターネット接続されたコンピュータがあり、業務上必要なときには申請を出して許可された者だけそれを使用するというようになっているそうです。 一般の人の接続についてはまだ不可能ですが、現在申請を受付中です。受付中といっても、料金、使用条件、開始日等は今のところ一切不明です。
メールサービス停止 現在、民間のEmailサービス会社 Eagle-IT と NETMAIL が当局の命令により、運用停止中です。メールアドレスは、
メールサービスについて 情報鎖国のミャンマーですが、1997年からヤンゴンで Email だけは使えるようになっています。現在、政府系の会社と民間会社の2社がサービスをやっています。 政府系会社の場合、セットアップ料は$1500ですが、その他に指定されたルーターを購入しなければなりません。それが$1500。合計$3000にもなります。電話ラインは専用線です。初期投資が非常に高いのですが、国際回線のFaxを大量に利用する外資系会社の場合はこれでも安上だということで、一社で何回線も入れている商社もあるそうです。ただし、日本語は使えませんし、添付ファイルも無理です。 もう一つは民間の Eagle Group が作った、Data Service社です。1998年6月、この会社に説明を聞きに行きました。 97年から Email サービスをやっていて、現在140社(人)と契約しているそうです。ユーザーの電話回線はローカルの回線をそのまま利用します。ここの会社は常時インターネット回線網につないでいるわけではなく、一時間毎に国際回線に接続しユーザーのメールデータを送受信しているそうです。日本語も文字化けせずに送受信できます。 Full Personal サービスの料金例です。
これでも高いのですが、異常に高い直通国際電話や政府系プロバイダーと比べるとかなり安いです。 ヤンゴンに住んでいる友人がここのサービスを利用しているのですが、私のところへも問題なく送受信できています。ただ、メールも当局がチェックしているという話があるので、政治的な話題は注意したほうがいいでしょう。こちらがだいじょうぶでも、相手に迷惑をかけますから。 |