title-s.gif (1232 バイト)
紹介レストラン
高田馬場
 ミンガラバー
 ピュー
 マイソンカー
 ノンインレー
 マリカ
 スゥエミャンマー
 ルビー
西日暮里
 MAY2
恵比寿
 びるまの竪琴
大森
 メッタ
雑色
 ジレゾーミ
千葉
 ココジイ
 序の口
閉店した店
 ミッチーナ
 シュエジンヨウ
 ゾージーチェオー
 オリエンタルキッチン
 ヤッタナー
 ナガニ
 アヨンウー
 昆明飯店
 邁 MAI
 ランデブー
 ニューアジア
 センチュリー
 ホワイトハウス
 トップ
 ジークエ
 シュエピータン

マイソンカー   Mai Soong Kha
場所
高田馬場 (JR山手線、東西線高田馬場駅より3分)

地図
住所
新宿区高田馬場3-12-1 タイリクビル2階
電話
03-3367-6535
営業時間
11:00〜23:30
席数
24席
休み
月曜
創業
2007年1月25日
客層
平日は日本人が多く、土日はビルマ人が多い
特徴
シャン家庭料理が豊富

新しいレストラン紹介は、2年半ぶりになってしまった。閉店が続いた高田馬場で、ひさしぶりの新しい店を紹介することができた。それもシャン料理の店『マイソンカー』だ。
by ウ・モス

2階がマイソンカー


今回から写真の見せ方をちょっと変え、写真をクリックすると、特殊効果と共に写真が大きく表示されるようにした。LightBoxという最近はやりのAjaxを使った表示方式だ。バックの暗い部分、または「CLOSE」をクリックすると元に戻る。また、写真の右上に「NEXT」がある場合はクリックで次の写真へ、「PREV」がある場合はクリックで前の写真へ戻る。



今日のアトウ

■ モック・サー(こんにゃくのレモン風味ピリカラサラダ)500円
材料:こんにゃく・唐辛子・香草・醤油・レモン汁
感想:薄切りこんにゃくに、さっぱり味のドレッシングがよく滲みこんでいて、前菜として、またおつまみとしてもピッタリの一品です。特にミャンマービールとの相性は抜群です。
by ゆき
  

 

■ マッ・アン・カン・サー 500円
生のゴーヤを、刻んだニンニクと唐辛子・黒酢で和えたサラダ。ゴーヤの苦みも程よく、ピリ辛だがさっぱりと頂ける。蒸し暑い夏には ピッタリだ。前菜としてもいいが、濃い味の料理の合間に食べるといいお口直しにな りそう。
by マ・サンダー

 

■ カー・センサー 700円
自動車の備品ではなく、これは春雨のサラダである。オレンジ色の汁がかかっているので辛そうに 見えるが、実は酢味で、さっぱりしている。キュウリ、玉ネギ、ニンジン、くらげ、香菜、豚肉な どがはいり、色も鮮やかである。日本には、キュウリもみ、という酢料理があるが、食感はそれに ちょっと似ている。ツルツル、シャキシャキという感じである。ただ具の数はカー・センサーのほ うがずっと多いので、ツルツル、シャキシャキ、キュッキュッ、サクサク、かな。サラダは、メイ ン料理の前、中、後の、どこで食べるのが正解なのか、よくわからないが、このカー・センサーは 、メインの前に食べるのがいいように思う。味がマイルドなので、シャン料理を食べる入り口にふ さわしく、さあ、これからシャン料理を食べるゾ、という気分になるからだ。
by アジ春亭

 

マイソンカーの自慢料理

■ ヌー・ソム・ムー(Naur Soem Mu) 600円
一瞬「さくら水産の魚肉ソーセージ」と錯覚してしまったが、とんでもない。魚肉のように色は薄いが、バナナの葉で包んで発酵させたという立派な豚肉のソーセージである。直方体の独特なカットに細かく砕いたココナツと唐辛子がふりかけてあり、辛さとサクサク感、そしてその後ジワッと広がるやや酸味を伴った濃厚なソーセージの味わい。一度にいろんな食感を与えてくれる一品だ。辛さが足りないと思う人のために、ちゃんとお皿には薄切りのニンニク、茎のニンニク、そして大きめの唐辛子もトッピングとして付いている。一皿600円の豪華なソーセージ、特にミャンマービールのつまみには最適。つい一つ、二つ、また一つとつまんでしまい、まだ前菜だってことを忘れてしまわないように!後でシャンそば食べられなくなるぞ。
by Ling Mu

■ ヌー・コー・パッ・ソム(ミャンマー高菜の豚肉炒め)800円
材料:ミャンマー高菜・豚肉(または鶏肉)・玉葱・トマト・唐辛子
感想:回鍋肉に似た感じですが、トマトのほのかな酸味が、口の中で肉やミャンマー高菜の旨みと絶妙な調和を奏でます。ご飯のおかずはもちろん、おつまみにもすごく合う料理です。
by ゆき

 

■ パー・コー・トー・ジャン(川魚と野菜の姿煮)1,000円
サラビア?というフナのような川魚を納豆、ネギ、ショウガ、タマネギ、唐辛子、で煮込んだ料理。いかにも泥臭そうな川魚ですが、さすがにショウガと納豆で煮込んでいるので臭みはなく、ピリッとした癖のある味はお酒の肴にやみつきになりそうです。
by こくあん

 

■ クン・コー・ミー(エビのニンニク炒め)900円
小エビを大量のニンニクと油でピリ辛に炒めた料理。シャン米がとても美味しかったので、このご飯にかける料理が欲しくなりメニューの写真を見てカレーのようなこの料理を注文すると大正解!ご飯との相性抜群でとても美味しかったです。でもカレー味ではありません。聞くとシャン料理にはカレー味の料理はないということです。
by こくあん
写真を撮る前に食べられてしまった

 

■ カオ・ソイ・タイ 800円
ビルマ族の代表的な麺料理モヒンガーに対して、シャン族の代表的な麺料理がこれである。シャン州に住む人は、朝昼晩、これを食べている。朝昼晩はオーバーかもしれないが、1日に1回は食べているのではないか。シャン州への旅行者は、まず食べる機会があるだろう。日本料理で言えばラーメンみたいなもので(違うか?)、シャンの国民食である。それでも各地の出来は微妙に違っていて、今回のラショー仕込みは、スープはなじみのものだったが、麺が太いように思った。言わゆる太麺ほどのハードさはないが、麺の切り口が、凹の形になっていて、歯ごたえがあった。それはそれで、おいしく頂戴した。ところで、メニューの料理名は上のようになっていて、一般的なビルマ語呼称「シャンカウスエ」とはなっていない。シャン風味を心がけているのかもしれない。もうひとつ、お店のメニューには、「ミートソースがかかっている」と書いてある。ミートソースなどと言われると、スパゲッティを連想してしまうが、ああ、そういうことなんだ、と膝を打つものがあった。この料理は、ミャンマーでは、スパゲッテイなんだ、という、わかったような、わからないような解釈、理解である。深くはつっこまないで欲しい。そういうものなのか、と、中空に、大きな?を、浮かべてもらえばいいと思う。この麺料理、喉ごしがいいので、2杯は食べられそうである。
by アジ春亭

 

■ トー・フー・カオ・ソイ 800円
平たい米麺の上に、ひよこ豆で作った固まる前のトロトロ状態のトーフ と 鶏肉の入った甘辛タレがかけてある。その上には白ごま・ピーナッツ・パクチーのトッピング。それらをよーく混ぜていただく。汁が入ってないのでとにかく濃厚!トーフ好きにはたまらない。ピーナッツの食感がいいアクセントになっている。男性陣にはウケがイマイチ?だったが、私は大好きな一品。
by マ・サンダー

 

■ シン・ミヤー・ナン 800円
今回の取材には子供たちの同行があった。しかし、子供には辛い料理が続いたので、料理は子供た ちの目の前を通りすぎていくばかりであった。可哀想である。子供たちは、フン、と横をむいてし まい、紙飛行機をつくって、大人たちの顔にぶつけはじめた。そうやって、憂さをはらしているの だろう。母親は、まったく、と溜息をつき、すっく、と立ち、厨房にはいり、何か辛くない料理は ないかと所望した。それで出てきたのが、この麺料理である。これは五目タンメンであった。日本 の中華食堂で出てくるのと味も具の載せかたも、まったく同じである。スープがより濃くて白濁し ている感じはあったが、ま、ほとんど同じである。いつもは、辛味が加わっているのかもしれない が、そこは確認していない。ともあれ、やっときた辛くない料理、さあ食べなさい、とお母さんは すすめたが、子供たちは、チラリと冷たい視線を投げるばかりで、料理には手をつけない。紙飛行 機遊びを続けている。次々と大人たちに飛行機をぶつけるのであった。最初の反抗期かもしれない 。
by アジ春亭


番外編


カオ・ニョウ(もち米)

ミャンマービール

サービスでデザートをいただきました

 


店のことなど

ラウムイサイさん(日本名:森河友理恵さん)が開いたシャン料理専門店。来日15年、日本男性と結婚して8年。ご主人は店を出すことに全面的に賛成とはいえないが、ラウムイサイさんの「ミャンマー、シャン民族の本物の家庭料理を見てほしい」という強い思いが店を開かせた。「現地と同じバナナの葉っぱで肉や魚を調理し出していますが、こちらでは料理より葉っぱのほうが高くつくことも(笑)」。それでも「本物のシャン料理」にこだわり、バナナの葉を使う。シャン独特の珍しい料理が多いが、「シャン料理はまだまだあります。これからもどんどん新しいメニューに変えて行きたい」と意欲いっぱい。27歳で日本語がすごく堪能なナンノンモさん(女性)、この日ほとんど話せなかったがサインサンさん(男性)という強い助っ人とともに店を切り盛りしている。日本人にひとこと、とお願いすると、「日本の人がおいしいと言ってくれたら、それだけでうれしい」とはにかんだ。

左から、ナンノンモさん、ラウムイサイさん、サインサンさん


今回の出席者。総勢8名プラス2名でした


雑感

●混雑する土曜日の夜、暴れまわる3歳児と5歳児を連れての訪店だったけれど、いやな顔ひとつせず、丁寧に対応してくださり感謝。ホント、子連れでいけるのはファミレスとビルマ料理店だけです〜。子どもたちは、カオ・ニョウ(もち米、竹かごに入って出てくる)がとても気に入って、おかずなしでパクパク食べていた。日本の米と違い、もち米も細長くこしがあり、日本のものとは異なる味があっておいしい。シャンの家庭料理といわれて頼んだいくつかの料理は癖が強いものもあったが、全般には美味しいものが多く、日本人の口にも合う。店の雰囲気もマニアックすぎず、今度は日本の(ビルマ関係でない)友人とも来てみたいと思える店。味も雰囲気もいいけれど、お店の人の対応がすれていなくて、ラウムイサイさんの、ミャンマーの人独特のはずかしそうな笑顔に癒された〜。
(マ・ザベー)

●お店の内装はとてもシンプルで、広すぎず狭すぎず程よい空間。大好きなシャン料理ということでとても楽しみにしてたのだが、期待に違わずどの料理も本当においしい。見た目は控えめな印象のものが多いが、くどくない程度にしっかり味付 けされていて味わい深い。お店の印象も料理同様「控えめだがきちんとしてる」という印象。今回は大人数でにぎやかに慌ただしく過ぎてしまったので、今度は落ち着いて一品一品じっくり味わいたい。
(マ・サンダー)

●ちょうどいい広さの店内である。広すぎもせず、狭すぎもしない。前はクラブだったみたいで、天井にシャンデリアの底部が残っていて、壁には大きな鏡が貼ってある。店内では3人が働いていた。オバサン格の人と、オジサン格の人と、娘さんふうの人である。いずれもミャンマーの人で、「ご飯食べた?」的スマイルをうかべており、アジア食堂の心地よい空気が流れている。周囲の反対をおしきって開店したらしいので、ぜひ成功してほしいお店である。
(アジ春亭)

●カップルでグラスをかたむけ静かなディナーを過ごしたいという人は行ってはいけません。今日はアジアンだ!ムッとした暑い空気を想い出しながら汗をかきかきピリ辛料理を食べた〜い!という人は一度足を運んでください。子供が騒ごうがニコニコと、私たちの勝手な質問にも最後まで笑顔で応えてくれた店員さんが待っています。
(こくあん)

●高田馬場駅前早稲田通り。「ぶぶか」だの、「ラーメン二郎」だの、学生を中心に広く支持を受けているラーメン屋が立ち並ぶ通りにたたずむ一軒の雑居ビル。見慣れない旗が翻っている料理店がそこにある。あれを見て「あっ、ミャンマーのシャン州の旗だ!」と一目でわかったあなたは只者ではないな!そのお店の名は「マイソンカー」。ミャンマーの少数民族、シャン族の料理を出すお店である。エレベーターで二階に上がり、扉が開くと「いらっしゃいませー」。一歩前に進んだその瞬間、あなたはもう店内に踏み込んでいる。ここまで来たらもう引き返すことはできない。店内は4, 5人のグループが5組ほど入ったら満杯になってしまうぐらいで決して大きくはない。元々在日ミャンマー人向けのお店であるからか、オープン間もないからか、壁一郭に飾られた仏壇以外、装飾面ではシャンらしさ、ミャンマーらしさを別段強調してはいない。店員であるシャン族のお姉さん達も色白で日本人によく似ているので、最初は冷やし中華でも出していそうな大衆食堂と錯覚してしまいそう。でも席に座ると何かが違う。店員さんは時に日本語で、時にビルマ語で(あるいはシャン語なのか?!)声を張り上げながら常にテーブルと厨房を駆け回っている。でもなぜかうるさくはない。こちらも気兼ねなくワイワイやりながら美味しい食事をつまめる。小さな子供が大騒ぎをしていても、全て包み込まれてしまうこの解放的な空間。やはりここは日本ではなく、東南アジアであることを実感できる、そんな貴重なお店である。
(Ling Mu)

●「アジアの街角にある食堂を小洒落た感じにしたようなお店・・・・
アジアの初心者でも、ディープな人でも料理を楽しむことが出来る、また、専らメジャーなアジア料理が好きな人にとっても“シャン料理”という新しい世界を知るきっかけが出来るお店」と言う感じでした。
(ゆき)

●ヤンゴンやマンダレーでもシャン料理の店が増え、シャン料理が好きな私も好んで行っていた。ただ、これらの店では、作り置きの料理が並び、それらを自由に選ぶといったカフェテリア形式が多い。シャン州には3回ほど行ったが、不思議とシャン料理の店をあまり見かけない。中華料理の店やシャンカウスエの店はあったも、ちゃんとしたシャン料理の店がないのだ。本当のシャン料理は家庭にあるのかもしれない。その家庭のシャン料理を出してくれるマイソンカーは貴重である。味については、大満足だ。やはり日本人にはシャン料理は合う。ところで、店の人たちの写真と撮るときに、女性二人がえらく恥ずかしがっていた。シャン州で女性の写真を撮るのに苦労したことを思い出した。ミャンマーの民族の中でも、シャン族の女性が写真に対して最も恥ずかしがり屋なのだ。やはり、ここは本物のシャンの店である。
(ウ・モス)

 

取材日時 2007年9月1日(土) 18:00〜
飲食代 8人+ちびっこ2人で、21,300円ほど
参加者 マ・ザベー(文)
マ・サンダー
アジ春亭
こくあん
Fuji
Ling Mu
ゆき
ウ・モス(撮影)


Back | Top