ヤンゴンの飲酒運転

ヤンゴン

最近はいつも混んでいるマハーバンドゥーラ通り。前方にスーレーパゴダ。
最近はいつも混んでいるマハーバンドゥーラ通り。前方にスーレーパゴダ。

すぐ近くに住むミャンマー人の友人Zさんに誘われ、ビアサイン(生ビールを出す店)に行った。ストランド通りと2番通りのコーナーにある、モンシュエリーというシャン料理がうまい店だ。Zさんが車を運転し、10分くらいで到着した。他に2名の日本人、2時間ほど飲み食いした。これで一人500円ほどと庶民的な店だ。帰りもZさんの運転する車に乗りこんだ。

Zさんはいつもより飲み過ぎたのか、運転がちょっとふらついている。だいじょうぶか聞くと、
「だいじょうぶ! いくら飲んでも私は絶対にだいじょうぶ!」
と、言っているが、実はちょっとろれつが回ってなかった。

ミャンマーでは酒に酔って運転しても罰則はない。いや、調べたわけじゃないので本当は分からないが、今までミャンマーで飲酒運転の取り締まりなど聞いたことがない。何人かのミャンマー人に確認しても、誰も知らない。法的には分からないが、酒を飲んで運転してもミャンマーでは問題ないんだろう。

まあ、警察はだいじょうぶでも、本当に酒に酔って運転してもだいじょうぶかどうかは別問題だ。Zさん、自分は絶対にだいじょうぶだと繰り返している。う〜ん、これこそ酔っぱらいだ。

ほどなくして周りが混んできたのに、Zさんはスピードを落とさない。車の間を縫うように運転している、いやふらついている。あっ、やばい! センターラインで止まっているサイカー(自転車タクシー)にぶつかりそうになり、急ハンドルを切った。反対側にはバスがいた。シャカッと小さな音がした。ちょっと接触したようだ。

というわけで、軽い接触事故を起こしてしまった。後で見ると、車の右後方フェンダーの後ろに擦った後が残っていた。まあ、これくらいで済んでよかった。

ミャンマーでは人よりも車優先、道路を渡るときも車は止まってくれない。それに、夜はもっと危険だ。みんな車のライトをアッパーにしているので、対向車のライトで人がいてもよく見えない。その上、この飲酒運転だ。「飲んでも絶対にだいじょうぶだ!」と言っているのはZさんだけじゃない。他にも何人も知っている。何しろ、ビアサインの横にタクシーが数台止まっているのをよく見かける。客待ちじゃなく、自分がビアサインの客になっているのだ。

ということで、ヤンゴンの車にはご注意を。

ヤンゴン

Posted by 後藤 修身