トンテの少女
私のサイトは写真サイトのはずなのに、このブログには写真が全然なくて殺風景だ。それに政治絡みの話が多くて色気がない。ということで、ミャンマーで撮った写真を肴にしたシリーズを始める。まずは、『Myanmar Photo、出会い』ということで、ミャンマーで出会った人たちの写真、となれば、男性諸氏ご期待の美少女たちの写真がメインだ。
ストランドホテル前にある船着き場から茶色い大きなヤンゴン川を渡った先に川向こうの町、ダラーがある。町というよりも村に近い。騒々しいヤンゴンから川ひとつ隔てただけでのどかな田園風景が広がっている。それでも、船着き場にはトラックバスやジープが客待ちしていてにぎやかだ。このダラーから車で1時間ばかり、南へ下っていったところに壺で有名なトンテがある。ここも町というよりはどこにでもあるような村である。ただ、大きな壺があちこちに置かれているのを見て、普通の村とはちょっと違うというのに気がつく。ここで作った壺をすぐ近くを流れるヤンゴン川でミャンマー各地に運んでいくのだ。トンテの中を歩くと、壺を作っている家はいたるところにある。そんな家をおじゃますると、みんな土まみれになって壺を作っている。その中に美しい少女を見つけた。服や腕は土まみれになっていたが、他の人たちとはあきらかに違う(と私の目には見えた)。薄暗い作業場で撮影するのはもったいないので表に出てもらうことにした。ちょっと驚いたような目をしたが、にこやかに応じてくれた。表に出るとうわさを聞きつけて近所から人が集まってきた。にぎやかな撮影会になった。だが、彼女は大勢の前で緊張したのか、表情が硬い。そこで、「テテモウに似てるね」と声をかけた。周りから笑い声とからかいの声がどっと上がった。テテモウとは、ミャンマーで最も人気のある女優で、当時多くのCMに出演していた。私の目から見ると、テテモウより目の前の少女のほうがずっとかわいいのだが。ともかく、座は一気に盛り上がり、少女も照れながらもまんざらでもなさそうだ。
このトンテの少女の写真は一時エーヤーワディのトップページを飾っていた。男どもからは好評だった。驚いたのは、海外からのメール。「彼女はどこに住んでいるのか。ぜひ会いたい」という英語のメールが2通も来たのだ。迷ったが、トンテという地名は正直に教えた。もしかして、今頃は異国の地で妻として住んでいるかもしれない。
ディスカッション
コメント一覧
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この美少女はトンテイの子だったのですか。粘土で汚れているのに気品があって美少女ですよね。トンテイに3,4回行ったが、こんな子にはお目にかかれませんでした。小遣い銭欲しさに窯元を案内してくれるガキばかりどこからか集まってきて、、、。ヤンゴンから少し出ると人の顔が良くなると思うのは、私だけかな?
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昔インドのバラナシに行ったとき、ガンジス川を前にして「川向こうは不浄の地だ」と地元のインド人が言ってましたが、実際に向こう側に渡ってそこに住む人に会うと、逆の印象を持ちました。ヤンゴンでも川を挟んでこちらとあちらでは印象が違いますね。