少年とガラクタと宝物
バガンから船でエーヤーワディ川を遡り、対岸のパコグーの町に渡る。そこから北へバスで約2時間、パカンジーという村がある。ここは、乾燥地帯のミャンマー中央部でも最も乾燥している地域だ。ここには日本のNGO団体、オイスカの農業研修所もある。また、バガン王朝時代、ここにも城があったという。どおりで遺跡がいくつか残っているわけだ。
暑期4月にここを訪れた。聞きしにまさる暑さだった。日中は4 ...
外国人
チン州南部の中心の町ミンダからチン州最高峰のビクトリア山(標高3,109m)へ登った。途中、エー村という小さな村に宿泊した。ひさしぶりの山歩きでへとへとになって村に着いた。道ばたで休んでいると村の子供たちがやってきた。お姉さんと弟二人なんだろう。小さいほうの弟はお姉さんに背負われていた。5mほど離れたところまでやってくると立ち止まってこちらをじっーーーと見つめている。こっちへおいでと言っても ...
菩提樹の下で
マンダレー近くのアマラプラにマハーガンダーヨン僧院がある。多い時期は500名以上の僧侶が修行をしている。ウーぺーイン橋のすぐ近くにある僧院だ。そこに英語が達者な30代の僧侶がいる。キラサ師である。ミャンマーでは年若いときに僧侶となる者が多いが、キラサ師のように大学卒業後仏門に入ったというのは珍しい。
ウーペイン橋が見える大きな菩提樹の下で話を聞いた。こりゃ、仏陀と村人の図だと勝手 ...
暮れゆくゴッテイ鉄橋
マンダレーからラショーへ至る鉄道がある。マンダレーから一気にメイミョ(ピンウールィン)まで列車は登る。メイミョを出てチャウメに到着する前に通るのがゴッテイ鉄橋だ。鉄橋としては世界第二の高さを誇り、また100歳以上という長寿も誇る。
1996年にマンダレーからの列車に乗り、初めて訪れて鉄橋の写真を撮った。1998年に同じく列車で通ったときには、撮影禁止だと言われ撮れなかった。3度目 ...
雨のゴールデンロック
1996年の9月だった。ヤンゴンのゲストハウスに泊まっていたら、「チャイティヨのゴールデンロックの写真をパンフレットで使いたいので撮ってきて」との東京からの電話が入ってきた。え~、雨期にチャイティヨ?そんなの嫌だよ。と言いたいところだったら、ぜひともと所望され受けてしまった。
雨のチャイティヨは寒かった。濡れ鼠になっているところに冷たい風。おまけに参拝客などほとんどいない。乾期のにぎ ...