「Skype, Viber禁止令」騒ぎとFacebook
- 友人の車に乗せてもらってダウンタウンに向かっている最中、ミャンマー人の友人から電話があった。
「もしもし、SkypeとViber使わなないでください」
何のこと?
ミャンマーで契約した携帯でSkypeやViberなどのIP電話を使うとその携帯(正確にはSIM)が電話として一切使えなくなるというのだ。それも、今日から。私の場合、日本から持ってきたiPhoneはWiFiで繋いでViberやSkypeをいるだけなので、問題ない。ただ、こちらで買ったソニーのAndroid携帯はこっちのSIMだ。Skypeも入れいる。早速別のミャンマー人の友人に電話すると、彼も知っていた。IP電話を使うと海外に無料で電話できる。今までめちゃくちゃ高い国際電話料金と取っていたミャンマーのMPT(郵政省)にとっては大損害だ。以前のミャンマーだったら急にIP電話禁止にするというのも十分考えられる。
Facebookでもこの話題で持ちきりだった(私には読めないが)。私もAndroid携帯のSkypeをアンインストールしよかと思ったほどだ。夕方、Facebookを見ていた友人が、「な〜んだ」。どうもIP電話禁止令はガセネタだったらしい。今回のさわぎの原因は、Popular Myanmar News Journal という、けっこう有名なジャーナル(週間タブロイド紙)がFacebookに書いた記事だった。それがFacebook上で瞬く間に広がり、Facebookのビルマ語が読めない私まで携帯で連絡が来たのだった。
あまりの騒ぎに、他のジャーナルが動いた。「禁止にすることはしない」というMPTのチーフエンジニアの発言をFacebook上で記事として発表した。これで一件落着した。今回の件で驚いたのは、ミャンマーでのFacebookの威力だ。Facebookによってあっという間に噂が広まった。
ちょっと前までメディアが統制されていたミャンマーでは、誰もメディアを信用しない。メディアの代わりに、ラペッイエサイン(ミャンマー式喫茶店)で人から人へとニュースや噂が伝わっていた。それが今ではラペッイエサインからFacebookに変わりつつある。ミャンマー人がFacebook大好きな理由がやっと分かった。ラペッイエサインとFacebookのシステムが似ていたのだ。友達同士ラペッイエサインに集まり噂話をする、その中の一人が別のラペッイエサインで別の友人たちにその噂話を伝える。
ブログの告知ぐらいにしかFacebookを使ってない私は、Facebookに積極的なミャンマー人を見習うべきなのか?
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