ミャンマーでクレジットカードのキャッシング

ミャンマー経済, ヤンゴン生活

去年の11月からマスターカードのキャッシングがミャンマーでもできるようになった。マスターではなくVISAカードを持っている私は、早くVISAカードもキャッシングできるようにならないかと待っていたのだが、実は去年の12月にVISAのキャッシングも始まっていたのだ。

 カンボーザ銀行とCBバンクのATMが使えるらしい。ヤンゴンには両銀行のATMがいくつかあるので、早速ダウンタウンのカンボーザ銀行に行ってみた。しかし、だめだった。暗証番号を入れて金額を入れも最後に、「このカードは使えません」というようなメッセージが出てくる。銀行の人にも助けてもらうが、2台のATMとも何度やってもだめ。結局、「今日は調子悪いね」だった。その後、近くのCBバンクでも試してみたが、同じ結果だった。

 その2~3日後、ミンガラドン空港に行く用があったので、再チャレンジした。今度は別のVISAカードだ。まずはCBバンクのATM、30万チャット(約3万円)を入力、しばらくしてガチャガチャというお札を数える音。おお、今度はだいじょうぶそうだ。出てきた! 5,000チャットが60枚、それもミャンマーでは珍しいピン札だ。

ミャンマーでクレジットカードのキャッシングが本当にできるなんて、ちょっと感慨深い。

 VISAでもマスターでも同じだが、1回に出せる最高金額が30万チャットで1日に100万チャット(約10万円)まで可能だ。手数料として、毎回5,000チャットかかる。日本のVISAカードでは手数料が210円かかる。あとは、クレジットカードのキャッシングということで利子が年利15%、銀行からの引き落としに1ヶ月かかるとして1.64%だ。それに、為替手数料として1.4%ほどかかっている。

 結局、30万チャットを引き出すのに全ての手数料を合計すると、約5.4%ほどが上乗せされる。たとえば、日本で円をドルに両替してミャンマーでドルからチャットに両替すると計4%ほど為替手数料がかかる。クレジットカードキャッシングのほうがちょっと高い

ATMから出てきた明細。手数料の5,000チャットがかかっている。
ATMから出てきた明細。手数料の5,000チャットがかかっている。

それにしても、空港のATMはOKでダウンタウンではだめだったのはなぜだろう。ATMの違いなのか、日によって回線状況が違うのか、カードの種類によって違うのか。何が原因だったか今のところ不明だ。ミャンマー人の友人に聞くと、「ミャンマーだから」。納得してしまった。

*1/27に加筆訂正しました