メティラ、ターズィーなどでムスリムと仏教徒が衝突

ミャンマー各地, ミャンマー時事

昨日、近くのビアステーションでビールを飲まずに夕食だけとっていると、店のオーナーがやってきて「メティラで騒ぎが起きているのを知っている?」と聞いてきた。このオーナーは日本帰り、佐川急便で働いていたので日本語をちょっとしゃべる。メティラでインド系ムスリムと仏教徒の間で争いがあったと、オーナーがいつものおちゃらけとは違う真剣な顔をしてささやいた。何人か死亡者もいるらしい。

一日明けた今日、騒ぎが大きくなって「緊急事態宣言」が発令されてしまった。近くの雑貨屋に行くと、ラジオで発表されていたと店のおばちゃんが言っていた。

http://elevenmyanmar.com/national/2869-president-signs-state-of-emergency-for-four-townships-of-mandalay-region

A state of emergency has been declared for four townships of Mandalay Region as of 4pm today, following two days of religious riots in Meikhtila town, state media reported at about 4pm today.

The emergency decree was signed by President Thein Sein and covers Mahlaing, Meikthila, Tharzi and Wundwin townships, state media reported.

メティラとターズィーは私も行ったことがある。特にメティラは何度か行き、親切なインド系の人の家にも一度泊めてもらったことがある。そこの主人に、「メッカに巡礼に行ったんだ」と写真を見せてもらったこともある。

ヤンゴンに住んでいると、ムスリムも仏教徒も仲良く暮らしているように見える。インド料理やハラルフードの店にも仏教徒の客はたくさんいるし、個人的にお互い仲良くしている人は多い。でも、こういう問題が起きると「インド人は大嫌いだ」というような話をよく聞く。普段はあまり表に出てこない、反イスラム、反インド人意識に火をつけてしまうようだ。

ところで、何か事件が起きると第一報はFacebookらしい。メディアの記者が速報をまずFacebookに流す。その後自社のビルマ語版WEBサイトにアップする。最後が英語版のWEBサイトだ。ビルマ語が読めない私はいつも最後の英語版で確認するか、日本語が達者なミャンマー人の友人に話を聞くことになる。せっかくミャンマーに住んでいるんだから、第一報のビルマ語のニュースを読めるようになりたい。