スカイプ その後のその2

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昨日の記事でK氏直々にクレームが来たので、S氏というように変える。ただ、本人を知る人たちにとっては、KでもSでもバレバレなのだが。
そのS氏、北朝鮮のスカイプユーザーを探すことにした。スカイプには、「フレンドの検索」といって、性別、国名、言語などで未知のスカイプユーザーを探すことができるのだ。たとえば、女性、ミャンマー、日本語などとすると、「ミャンマーに住む日本語を話す女性」といった条件でスカイプユーザーを表示してくれる。出てきたユーザーにメッセージを送って、相手がOKすればチャットでも音声での会話もできるというシステムだ。スカイプの最大の魅力はこの機能かもしれない。で、S氏は面白半分に北朝鮮、英語で検索してみた。誰もいないだろうと思っていたが、なんと2人出てきた。一人は男性、一人は女性の名前だ。その女性にメッセージを送ってみる。何も反応がないので、やはりだめかとあきらめた頃、メッセージが返ってきた。正直、びびってしまった。本当に北朝鮮なら相手はそれなりの地位にある人物だ。スカイプをやれる人など北朝鮮では特別な人だろうから。また、こちらのIPを調べて私の個人情報がばれたらどうしよう。いやはや、日本人のおじさん二人してだらしがない。

北朝鮮の女性なる人、「Hello」と簡単な英語は戻ってくるのだが、時々「?;:pa.,@9w+*e」などと文字化けした文字が来る。どうも、ハングル文字のようだ。S氏が使っているノートPCにはハングル文字はインストールしていないので文字化けしてしまっている。こちらを朝鮮語の分かる人間、在日朝鮮人と思っているのかもしれない。相手は英語はあまり得意ではないらしく、ちぐはぐなチャットが続いていたが、突然相手からスカイプ電話がかかってきた。こりゃたまげた。びびりながらも、S氏が接続する。だが、相手の声は聞こえない。使っていたノートPCがPentium200MHzという年代物なので、声が聞こえないのだ。スカイプでは音声通話も暗号化しているのでかなりのCPUパワーを使う。推奨スペックが800MHz以上である。ということで、北朝鮮スカイプの初体験はわけがわからないまま終わった。朝鮮語のわかる方、ぜひ試してみてください。

ところでこのS氏、たいしたものだ。憶えたばかりのスカイプをどんどん使って世界中の人とチャットしている。物怖じ、躊躇、遠慮などという言葉はこの人には存在しないようだ。さすが営業の達人を自負しているだけある。いや、ちゃかしているのではない。S氏のこういうところは尊敬している。

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Posted by 後藤 修身