ヤンゴン家計簿3月16日 | 焼き鳥とシュークリームと卒業式
昼、江橋先生宅に呼ばれ焼き鳥をごちそうになった。その後、ヤンゴン大学の卒業式へ行き、専属カメラマンになった。
3月16日の家計簿(為替レート 1円=9.522チャット)
- タクシー(サンチャウンのケーキ屋) 2,000Ks
- タクシー(サンチャウンのケーキ屋から江橋先生宅) 3,000Ks
- シュークリーム(800Ks x12)9,600Ks
合計 14,600Ks(1,533円)
江橋先生宅で送別会が開かれるということで呼ばれた。井上さんは大使公邸付きの料理人として腕をふるった方で初対面。その井上さん自ら腕を振るい、焼き鳥を始め海鮮焼きや野菜焼きなど焼き物三昧だった。エビやイカの味付けは塩だけだが、なぜか普通と違う。炭焼きというのもあるが、塩の振り方が肝心(だと思う)。適量を均一に振るのも修行がいりそうだ。
江橋先生宅に行く前に、LA VIE EN ROSE というケーキ屋に寄った。サンチャウンの通りにできた新しい店で、日本人のパティシエがいるということで、ヤンゴン大学の同級生Sさんから話を聞いていた。
店内は日本のケーキ屋さんそのもの。日本語を話す店員も一人いた。値段を見ると、日本の普通のケーキ屋さんの値段。ショートケーキが250円程度だ。今日はお土産で12個買っていくので、ショートケーキ12個で3,000円は痛い。一番安い800Ksのシュークリームにした。店員の話でも、シュークリームが一番人気らしい。
シュークリームの箱を開けると、保冷剤が入っていた。ミャンマーで保冷剤は初めてだ。ちょっと冷たいシュークリームを半分に割った。淡い黄色のクリームだ。一口食べた。外側がサクッ、カスタードと生クリームのミックスクリーム(だと思う)がトロッ。うまい! 日本の普通のシュークリームよりずっとうまい。困った。こういうのを食べると舌が贅沢になってしまう。だから困った。
この日、ヤンゴン大学の卒業式にも呼ばれていた。日本語教室の生徒の一人が今日卒業式なので、写真を撮ってほしいと言われていたのだ。ヤンゴン大学のホールの前に着くと、中では式が続いていた。カメラを持ってぶらついていたら、
「写真いくら?」
と、おばさんから聞かれた。どうも、記念写真屋さんと間違われたようだ。ちなみにこのホールは卒業式に使われるので Convocation Hall と呼ばれているが、去年オバマ大統領がスピーチをしたホールとして有名だ。別名オバマホールだ。それとこのホールにまつわるもうひとつの話がある。
写真で見たとおり外壁が黒ずんでいる。まるで、汚れるにまかせているようだ。実際、かなりの長い間何もしていないという。というのも、壁をきれいにすると何かが起こると言われているからだ。その昔、国連事務総長だったウ・タン(日本ではウ・タントと呼ばれていた)が亡くなって、遺体がヤンゴンに戻ってきた時だ。ウ・タンの葬儀に関して政府の扱いに怒った学生たちがこのホールに立てこもった。このときも壁をきれいにした後だったらしい。ということで、壁をきれいにすると何か騒動が起きると今でも信じられている。
式も終わり、ホールから生徒のYさんが出てきた。角帽をかぶった姿は、イギリスやアメリカの大学の卒業式のスタイルと同じだ。植民地だったイギリスの影響なんだろう。衣装一式全て貸し衣装だそうだ。Yさんの写真を撮って一日が終わった。
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