ミンコーナインの釈放

ミャンマー時事

18日に4000名余り釈放されたというニュースがあったが、その中にミンコーナイン氏が含まれていた。ミンコーナインは学生運動指導者で、89年に逮捕された。刑期は終わっていたのだが、ヤカイン州の刑務所に入ったままだった。今回の報道を聞いて少々驚いた。何しろ彼は民主化運動家の中ではスーチー氏の次に知名度のある人物だ。なぜ今彼を釈放したのだろうか。
ロイターの記事が詳しく書いている。アナリストでもある亡命ミャンマー人アウンナインウーは、「今回の動きは、180度の方向転換ではないかもしれないが、たぶん和解へ向けての動きだろう」と述べている。また、この記事の中には釈放直後のミンコーナインの写真が出ている。

ここで、気になる点がひとつある。ミンコーナインとアウンサンスーチーとの関係である。88年のあと一歩で暫定政府成立というときに、意見の対立でミンコーナイン率いる学生運動グループとスーチーらの大物政治家グループの間で意見が対立し、結局ひとつにまとまらなかった。このときにまとまっていれば、今ごろ民主政府になっていたかもしれない。こうした因縁が二人の間にある。