ミャンマーフォーラムに出席して

ミャンマー in Japan

フォーラムは盛況であった。60名ほどの参加者でほぼ満席、元大使も3名来ているというのを見ても、今回のフォーラムは期待されていたようだ。

まず、高野氏の登場。Tシャツにサンダルといつもの姿であるが、会場はほとんどネクタイ姿、このコントラストも面白い。講演内容は、『ビルマ・アヘン王国記』と『西南シルクロードは密林に消える』での体験が主であった。具体的なアヘン栽培の話が特に参加者の興味を引いた様子であった。やはり、現場で直接体験している者の言葉は強い。「柳生一族の話」では、「軍政とスーチーが一緒にやっていくのがいい」という下っ端MIの本音?を聞き出した話が紹介された。

次は先日ミャンマーから戻ってきたばかりの桐生氏の現地最新報告。政変自体は政治的路線の違いから起こったのではなく、権力闘争のひとつであるという説明であった。改革派と強硬派との路線対立などではなかったので、民主化プロセスはこれまでと同じだろうという。現地では今回の政変を歓迎する声が少なくなかったという話が興味深かった。対外的には改革派の顔をしてていたキンニュンであるが、国内では怨嗟の声が多かったようだ。これは個人的感想だが、これはキンニュン自身の個性というよりも、単に情報部という職務に忠実なだけでなかったのではと思う。他にもいろいろと話があったが、間違って書くとまずいので、これ以上は割愛する。