ギブスが外れた

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骨折から6週間、やっとギブスを外して素の腕だけになった。6週間の間には、バンコクで大騒ぎになったり、北朝鮮が韓国の船に魚雷を撃ったり、沖縄の基地問題でもめたり、宮崎で口蹄疫が大流行したりとめまぐるしく世の中が動いていた。また、風呂に入れない左手から垢がボロボロと落ちているのを見て「きたな~い」と一部ひんしゅくもあった。世の中の動きにも動揺せず、ひんしゅくにもめげず、左手はほっといても毎日少しずつ骨がくっついていった。たいしたものだ。

ところで、病院でギブスを外し、「これ捨てますよ」との医者の声。「はい、お願いします」と答えると、ギブスを持った看護婦が捨てに行った。これを見てちょっと妙な気分になった。今まで外したくてしかたがなかった薄汚れたギブス、いざとってしまうとちょっと寂しい。6週間だけだったが自分の分身が捨てられてしまうような気がちょっとした。今までご苦労様。

これからリハビリがある。キーボードを打つくらいは何も問題ないが、釣り銭を受け取ろうと手のひらを上にすると痛くて完全に上に向かない。これも知らないうちに直っていくことだろう。

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Posted by 後藤 修身