すばらしきサンバの仲間たち
ここ数年、音楽とは遠ざかっていたが、2週間ほど前に Apple の iTunesというソフトを
windowsマシンにインストールした。このソフトは元々 iPod 用ソフトとして開発されたなのだが、iPodがなくてもパソコン上だけで使えるしwindowsでも快適に動く。また、すこぶる使い勝手がいい。埃をかぶった状態になっていた100枚弱のCDをかたっぱしからMP3化してパソコンがジュークボックスとなった。でも困ったのがレコードである。数年前にプレーヤーを処分したのだが、もっとも聞きたかったのが、「すばらしきサンバの仲間たち」という20年ほど前に買ったレコードだ。CDレンタル店に行ってもこうしたマイナーなCD(サンバ界では非常に有名らしい)は置いていない。で、CDを新たに買うことになった。
待望のCDが先日届いた。やはり素晴らしい。本物は何年たっても色あせない。逆にますます輝きを増している。サンバというとあの派手なリオのカーニバルのパレードと音楽を思い出すのが普通であるが、このCDに納められているサンバは趣がだいぶ違う。サンバの巨匠たち(といっても、町のじいちゃんたちといった雰囲気)がゆったりしたリズムで人生をかみしめながら歌っている。その声には、喜び、悲しみ、夢、あきらめ、etc… 人間の感情全てが表現されている。しかしそれは激しいものでも押しつけがましいものでもない。あくまでも抑制がきいた声だ。だからこそより深みがある。また、じいちゃんたちのバックを若者たちが心を込めてサポートしている。聴いていると元気が沸いてきたり、切なくなったりする。これを書いている今も目の前でじいちゃんたちが歌っている。
ネットで探すと試聴できるサイトがあった。Daiki-sound というインディーズの音楽情報のサイトだ。ここの検索で「すばらしきサンバの仲間たち」を出すと、2曲だけだが頭の部分を試聴できる。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません