イモ虫を食べた

ついにイモ虫を食べた。
昨日、シャン料理の店「ノンインレー」に行ってきたのだが、メニューにあったイモ虫を頼んでしまったのだ。今まで何度か目の前にしたのだが、臆病者の私は勇気をふるうことができなかった。出てきたのはイモ虫の素揚げ。長さ2~3センチあまり、先端の顔のあたりだけぽつっと茶色っぽくてあとは白っぽい。体は5段腹のようになっているが、比較的スマート。思い切って手を伸ばして口に放り込む。そのまま噛むと、「さくっ」と「ふんわか」の中間のような頼りない食感。中は完全に水分が飛んで乾燥している。お菓子の「カール」をこれくらいの大きさにしたら似たような食感になりそうだ。味もそういや似ている。フライドポテトよりも味は濃い。ビールのつまみにぴったりだと、ミャンマービールを飲みながらうなずく。一匹ずつつまんで口に入れていると、「まとめて食べるんだよ」と店の人。でも、イモ虫初心者の私にはまだ一匹ずつが精一杯だ。それでも不思議なことに、全然怖くも気持ち悪くもなくなった。人の感覚などあてにならないものだ、数分で変わってしまうのだから。

写真は、昨日食べたものではなく、以前友人がおみやげで買ってきたもの。結局写真を撮っただけで後は他の友人の腹に入ったイモ虫だ。昨日のイモ虫もほぼ同じ姿をしていた。

Posted by 後藤 修身