中国は?
今回の政変についてネットで調べてみると、極東ブログがわかりやすく偏りがなく分かりやすい記事でした。この記事では最後に中国について言及していますが、中国がらみというと毎日の社説にも出ています。でも、この記事には違和感を感じます。この社説では、ミャンマーを支援していることで中国を批判していますが、肝心なとことが抜けています。ミャンマー軍政を人権や民主化で批判するなら、中国政府に対しても同じように批判しなければいけないからです。実際にミャンマーと中国に行ったことのある人は分かると思いますが、人権や民主化という部分では両国とも似たりよったりです。活動が大幅に制限されているといえ、NLDという反対政党の存在が認められているという点では、中国より民主的かもしれません。それに、外国人旅行者の立場だけからすると、ミャンマーのほうがずっと穏やかで安全です。
この社説、もう一度読んでみると巧みに書かれているのがわかりました。「1990年の選挙結果に基づく政権移譲」という部分で軍政への批判の論拠としているのです。中国がらみの記事だから人権、民主主義といった単語を避けたんでしょうね。
ディスカッション
コメント一覧
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kikiと申します。私は今回のビルマ政変について、内外の諸メディアをチェックしました。どこに論点をおくかで見方は違ってきますが、毎日の社説は海外メディアよりはまだましですが、ビルマ軍政のヒエラルキー(ヒエラルヒー)についての読みが浅いのではないかと思いました。キンニュン政権はタンシュエが対米欧用に民主化路線を演じるためのカモフラージュとしてつくったものにすぎず、たいして効果もなかったのでお払い箱になったのではないか、とする研究者の意見も多く、朝日もこれを元に諸記事が書かれております。このタンシュエとキンニュンの関係につきまして、もしも何かありましたらお教え願えますでしょうか?
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kikiさんが書いておられる「カモフラージュ」というのは、私も全くそうだと思います。「お払い箱」というのも解任の理由のひとつでしょう。
現時点ではまだ分からないことが多いのですが、今回の政変は軍内部の権力構造に大きな変動を起こしているような気がします。ということで、これから先はブログ本文のほうに書きます。