ナガとジョロー
3000m級の山々が連なるインド国境地帯。戦時中はインパール作戦の舞台にもなった山々にナガの人たちが住む。最古のアジアを今に伝えるといわれている。
2006年、私はナガの村々を訪れ、トンクー・ナガの友人、ジョローと再会した。彼はナガではちょっとした有名人である。祭りでは自らのバンドを率いステージで歌ったり、インド側のナガでテープを自主制作したりしている。そんな彼も普段は田舎の村で農業にはげんでいる。
今回、私はジョローの村で彼の弾き語りを録音した。彼の歌声はナガの山の中で心にしみた。このアルバムで彼の歌の素晴らしさを少しでも紹介できたら幸いである。また、ナガの自然の音、伝統的口承歌、教会での賛美歌も同時収録した。特に、トンクー・ナガ語でホールンと呼ばれる口承歌は幾世代に渡って歌い継がれたもので、今も生活に生きている。
2006年 録音/編集/制作:後藤修身 |