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紹介レストラン
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シュエピータン Shwe Pyi Tan
残念ながら閉店となってしましました
場所
大久保(JR中央線大久保駅北口?より30秒)

地図
住所
新宿区百人町1-20-15 みつおきビル3F
電話
03-5389-2791
営業時間
11:30AM〜11:30PM
席数
20〜30席
休み
金曜日
創業
1998年5月
客層
ミャンマー人が9割。珍しく金曜を休日にしているのは、多くのミャンマー人が飲食店で働いているためか、金曜日には客が少ないからとのこと。
特徴
他のミャンマー料理店と比べての特徴;多くのミャンマー人が、東京で一番美味しいビルマ料理店と呼ぶ店。3階にあり閉鎖的な外観だし、入ってみても日本人好みのエスニックな演出など全くなく実質本位だが、メニューも多く、味、店員の親切さともに言うことなし。レストランながらときどきカラオケがうるさいのは、文化の違いだと、前向きに理解して楽しむべし。


今日のアトウ

■ インウーアトウ(小さいマッシュルームのサラダ)900円
お店の方のオススメにより、メニューbookにはまだ掲載されていない一品を注文。現地の市場などで商品を包む葉っぱの根元にできるきのこ風のボール状の部位(インウー)を用いたもの。ひとくち口に含んだ瞬間に「美味しい!」と叫んでしまった。インウーはコリコリした歯ごたえがあって、ボール状の中から出たみそと、細かく刻んだピーナッツや揚げニンニクなどのとろりと混ぜ合わさった濃いめの味わいが、かなりイケル。私たち2人とも現地で体験したことがなく、今日もアトウの奥深さにうならされた。

これがインウーの正体。半分に切ってもらった

■ ミツバのアトウ(ミツバのサラダ)900円
現地にない野菜は、日本で似たものを探して創作しているとのことだが、この一品も日本のミツバを使った新製品。まだメニューbookにはない。この店であらためて感心したのは、インウーアトウと同じような調味料やピーナッツなどを和え込んでいるにもかかわらず、主素材によってその配合の分量をかなり変えているということに気づいたこと。そのためインウーアトウとはずいぶん味わいが違って、こちらはミツバの香りがさっぱりとしたさわやかな一品だった。シュエピータンもアトウにかなり重点を置いていて、アトウメニュー数は2-30種ある。


シュエピータンの自慢料理

■ チェッターパラタ(チキンカレーとパラタ)900円
ごはんと合わせることの多いビルマカレーをパラタ(インド風に小麦粉を薄く焼いて折り返し焼き重ねたもの)と合わせて食べる。よく油っこいといわれるビルマカレーだが、ここではしつこすぎず、しかしこくがあって、柔らかく煮込んだ鶏肉にもよく味がしみこんでおいしかった。

■ ベッカッチーカイ(やききしめん)900円
オススメを聞くと、ビルマ料理店店主はこれほど悩むのだろうかと思うほど迷うことが多いが、この店でも同様。他の店にあまりないメニューということで紹介いただいた。日本のきしめんを使って、豚肉、モヤシ、卵などと炒め合わせたもの。きしめんがこの様に使われたときに、もちもちとしたいい味わいを出してくることが驚き。かたまりの豚肉を使っているせいか、豚肉のうまみが素材全体によく行き渡っている。


店のことなど

 ヤンゴン出身だが日本で出逢ったという4人の料理好きが始めた店。主に話を聞いたインチョーさん(愛称;シンさん)は7-8年前に日本へ来て高級焼肉店で働いたが、仕事場で誰ひとり「ビルマ料理」を知らず、祖国の食文化を日本に伝えたいと思ったことが、シュエピータン開店のきっかけだったという。4人とも料理が好きで探求心が旺盛、開店3年経った今でも新しい素材を探し、新しい料理に挑戦を続けているところが人気の秘密かもしれない。「(現地の味をよく知る)ミャンマー人が相手だから、冷凍ものは使えない」とのこと。肉は以前働いた高級焼肉店と同じ仕入先から仕入れているそうなので、美味しいのもうなずける。4人とも祖国を離れたのはずいぶん前であり、各国を回って日本に来た。独身女性にひとつ朗報。4人とも独身だそうだ。しかも全員、料理上手という『お値打ち』ものです(^-^)。
 店名は、シュエ(金)ピー(国)タン(価値)=大切な僕たちの祖国、といった意味合いだそう。


雑感

●シンさんに夢を聞くと、少し考えてから、もう少しいい場所で雰囲気も良くして、美味しそうなイメージから伝えられる店にしたいということ。それはアルバイト先で学んだことで、日本ではそのような『イメージ』が大切と思うとのことだった。演出が全くないので、確かに日本人にはとっつきにくいのだけれど、今は実質本位の隠れ家的良さも魅力なので、応援したいような、そうなってしまうと残念なような…。この日は珍しくすいていたのでシンさんとゆっくり話ができ、頭のいい『話せる人』だなと思った。(もちろん日本語)どうしたことか、だんだん、日本語率があがって来て、勉強の方がおろそかになってくる…。やば…
(マ・サベー)

●ここも「普通の日本人」にはちょっと入りづらいでしょう。でも、知る人ぞ知る店なのです。在京ミャンマー人に聞くと、シュエピータンが好きという人が多いのです。私もミャンマー人やビルマ経験者の日本人と一緒のときはよく行きます。飾り気ない店や人懐こい店の人たちの雰囲気はミャンマーそのものです。私のお気に入りはカレーの類。旅行で食べたカレーが油っこくてビルマ料理が好きになれなかった人、ぜひここのカレーを一度試してください。奥が深いです。
(ウ・モス)

取材日時 2001年6月14日(木)小雨17:00〜
飲食代 2人で2835円
お店からのおまけあり
参加者 マ・サベ(文)
ウ・モス(撮影)


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