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紹介レストラン
高田馬場
 ミンガラバー
 ピュー
 マイソンカー
 ノンインレー
 マリカ
 スゥエミャンマー
 ルビー
西日暮里
 MAY2
恵比寿
 びるまの竪琴
大森
 メッタ
雑色
 ジレゾーミ
千葉
 ココジイ
 序の口
閉店した店
 ミッチーナ
 シュエジンヨウ
 ゾージーチェオー
 オリエンタルキッチン
 ヤッタナー
 ナガニ
 アヨンウー
 昆明飯店
 邁 MAI
 ランデブー
 ニューアジア
 センチュリー
 ホワイトハウス
 トップ
 ジークエ
 シュエピータン

ホワイトハウス White House
   
    *残念ながら閉店してしまいました。
場所
高田馬場(高田馬場駅早稲田口より徒歩4分)

地図
住所
東京都新宿区高田馬場3‐12‐27
電話
03-5330-6693
営業時間
月〜金曜日 17:00PM〜05:00AM
土・日・祭日 12:00PM〜05:00AM
席数
1F:12席 / 2F:20席
休み
第1と第3木曜日
創業
2001年12月
客層
ミャンマー人5割以上?(他は日本人)
特徴
入口の看板に「アジアンキッチン」とあるように、メニューには純粋なミャンマー料理のほか、中国料理やインド料理をアレンジしたり、日本の食材を生かしてミャンマー風に調理したものも多い。店のインテリアは「いかにもミャンマー風」(ウ・モス談)で、ミャンマー大好きな日本人には“ひたれる”こと請け合い。おまけに、カラオケ専用になっている2階の客席から常に歌声が流れてくるので、ミャンマーの歌を聴きながらの食事も一興。もちろん日本語のカラオケもリクエストできる。メニューにはない日替りのオススメ料理があるので、注文前に訊くのが得策。

1Fの店内。今回の参加者の面々です。



今日のアトウ


■ ミェンクァヤゥッとは日本のミツバに似たミャンマー産の草の名前。ここでは日本のミツバとタマネギを、干しエビパウダーやピーナッツ、レモン、唐辛子等で和えている。たっぷりのミツバが香り高い一品。先ずは今日のアトゥを、と選ぶ前に「これが一番人気の料理です」と薦めて頂き、即、注文しました。



ホワイトハウスの自慢料理


■ アメーダーヒン(牛肉カレー) 800円
これが今日の日替わりメニュー。ターメリックやマサラをスパイスとして良く煮込んだ牛肉に、トッピングは香菜のナンナンビン(コリアンダー。またの名をシャンツァイ)。これを白いご飯にかけて、よく混ぜて食べる。……そうです!ミャンマー料理といえば、やっぱり白いご飯にヒンでしょう(失礼。私見です)。ちなみに私たちにはナンナンビンが足りなくて、追加サービスして頂きました。

■ チェッタウパンアサタンナッギョ(手羽ぎょうざ) 800円
パンパンに膨れた手羽揚げに、ニンニクや細ネギを刻み入れたちょっと辛めのチリソースをタレにして食べる。手羽の中身は、魚・鶏・豚ひき肉を炒めて餃子風に味付けしたもの。外側はパリッとしているのに、中身はとってもジューシーで、美味しかった!




■ ニャッカウスェージョ(ミャンマー風焼ききしめん) 700円
見た目は日本の焼きうどん。でも味はミャンマーです。平べったいきしめんとエビ、もやし、ニラ、卵を一緒に炒めるあたりまでは焼きうどんと同じ。そこにナンプラーが加わることで俄かにエスニックな香りが漂ってきます。もうちょっと食べたいな、と思ったときには既に遅し。私がママさんに質問しているスキに、三人の男性陣によってお皿が空になってました(泣)。




■ ウッチェタゥミェペー(トンソク香港風) 800円
「香港風」なのだから中国料理?。トンソクは当然ながら脂身がキツめで、個人的には苦手でしたが、一緒に煮込んである生ピーナツが美味しかった!。味付けは中国醤油と砂糖、塩だけだそうな。それでいてこんなに複雑な味がするのは、生ピーナツの風味と、トッピングの揚げニンニク効果?かもしれません。



おまけ

■ ブーディージョー(ひょうたん天ぷら) 800円(おまけ)
これがホントのおまけ。店からのサービスでした。ひょうたんと春菊、玉ねぎの天ぷらに、特製のタレをつけて食べる。このタレがかなり辛いのだけれど、天ぷらにとてもよく合う。で、訊きました。タレの中身は甘チリソースにコリアンダー、タマリンド、ナンプラー、ニンニク、赤唐辛子に青唐辛子……うーん、辛いわけだ(笑)。ひょうたんは初体験でしたが、冬瓜に似た姿と食感に妙に親しみを感じました。

■ ファルーダ(デザート) 700円
ミャンマーでは一般的なデザート。粗く砕いた氷の上に、黄・緑・ピンクのゼリーとタピオカ、そしてプリンとバニラアイスが載っている。この綺麗な色合いを楽しみながら食べようとしていたら、ママさんが来て「違う違う!」。ん?と思う間もなく、ママさんがスプーンを取ってグシャグシャに混ぜた。なるほどね〜!何でもよく混ぜて食べるのがミャンマー流なんだよね、と全員で納得。でも冗談ではなく、混ぜたら一層美味しくなりました。お祭りの味だね、と誰かが言って、これにも皆が賛同。この他にもタマリンドジュース、ライチジュースを最後に注文しました。満足、満足。

ボリュームたっぷりのファルーダ


こちらは実入りライチジュース





店のことなど

ガラスのドアを開けて店に入った私たちを優しい笑顔で迎えてくれた女性が、この店のオーナーでありママさんのオゥンマミンさんでした。ご主人(今回は残念ながらお会いできませんでしたが)はミョータンさんといって、在日ビルマ人舞踊団「ミンガラードー」のリーダー的存在であり、ご自身も太鼓奏者です。お二人はマンダレー大学で知り合い、結婚してから今日まで、常に行動を共にしてきました。オゥン・マ・ミンさんが大学卒業後、宝石会社に11年勤めたのち1991年に初来日した時はもちろんのこと、5年後にミャンマーに帰国し、再び3年後の1999年に来日して今日に至るまで、いつもいつもミョータンさんと一緒だったと聞いて、なんて素敵なこと!と思ってしまいました。まあ、羨ましい話は置いておくとして(笑)、この店の料理はママさんと、ミョーさんという男性が担当しています。ミョーさんは夫妻の友人で、ヤンゴン出身。1年前に来日したそうです。で、もう一人、私たちが食事している間ずっと2階と厨房を行ったり来たりしている男性がいました。あれは一体誰だったのか??。店のスタッフでないことは確か、だとするとお客さんが自発的に手伝っていたのでしょうか。そういえば、土・日ともなると昼の開店12時から唄い始めて翌朝閉店の5時まで居続ける(&唄い続ける?)お客さんも多いと聞きました。皆さん毎日めいっぱい働き続けて、ようやくの休日にこの店で憩いの一時を過ごすのでしょう。ママさんの温かく飾らない笑顔を見ていて、それも良く解る気がしました。ちなみに、カラオケは1曲100円。ただし日本語の場合は通信カラオケになるので200円だそうです。

オゥンマミンさんと厨房のミョーさん





雑感

●今回、参加者のうち女性は私一人だけ、という贅沢な立場での取材でした(笑)。その上、いざ清算という段になったら初参加の男性陣がポンと気前良く全員分を払って下さり、これまた贅沢気分を味わいました(ごちそうさまでした!)。さて、ウ・モスによるとこの店で取材も一段落。一応、都内近郊すべてのミャンマー料理店を制覇したとか。でも私が参加してからというもの、当初の目的である「ビルマ語の勉強を兼ねて」というのが全く疎かになってしまい、申し訳ないような、良かったような(これだから進歩しない)。その点、今回の「ホワイトハウス」はビルマ語実地研修に最適な店との印象。食事しながら1階で会話を、2階で歌を……という具合に長居したとしても、ママさんもお客さんも優しく受け入れてくれると確信します。というわけでオゥンマミンさん、その節はどうぞよろしく〜!(あとは“やる気”だけだわ。うーーん……)
(邯鄲虫)

●ミャンマー料理店の多くにカラオケが備えられていて、歌声で食事中ほとんど話が出来ないときがある。そのてんここは1階がレストラン、2階がカラオケルームと区別されているので賑やかではあるけれど話が出来ないといったことはなく、ゆっくり料理を楽しむことが出来ました。奥さんが「ミャンマー人は朝から夜遅くまで毎日一所懸命働き、時間のとれたときにこの店に来て羽根を伸ばすのよ」という言葉が印象的でした。ミャンマー人にとって日々の生活の疲れを癒してくれる都会の中のオアシスといったお店でした。
(こくあん)

●今日は、タマリンドのジュース、ライチのジュース、ファルーダ、甘党のワタシには嬉しいラインナップでした。ファルーダ、紛れもなくミャンマー料理です。なんとなれば、オゥンマミンさん、「混ぜれば混ぜるほどおいしくナル」といってスプーンで丁寧に掻き混ぜてくれましたので。女性に給仕をして貰って女性とシェアする。甘美なひとときでした。機会を作ってくださった後藤さん、ありがとう!
(らいぞう)

●前回が去年の12月ですから、ひさしぶりの取材となりました。2階がカラオケ専用。ミャンマー人はカラオケの好きな人が多いですね。日本人と同じでマイクを握ると離さない人もいますし。今回も、私たちが店にいるときもずっとカラオケがBGMとなっていました。でも、上と下に分かれていますので、そんなにうるさくないです。料理はちょっと日本の味に合わせたかなと思える、マイルドな味。ミャンマー人でも日本人でも違和感なく食べられるでしょう。オゥンマミンさんはミャンマーのやさしいお母さんという雰囲気。いろいろと親切に教えてくれました。あと面白いことに気がつきました。店の前に清めの塩が供えられていたのです。こんなところに日緬の共通点があったとは。
(ウ・モス)

取材日時 2002年9月5日(木)晴18:00〜
飲食代 4人で7700円(お店からのおまけあり)
参加者 邯鄲虫(文)
こくあん
らいぞう
ウ・モス(撮影)


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