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トップ TOP |
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*2001年11月にトップは他の店に変わりました。ワンダフルという名前の店(情報提供Tさん)で、ミャンマー料理店ですが、店主は別のミャンマー人です。こちらも再取材する予定(いつだろう?)です。ということで、以下の文章は昔あったミャンマーレストランということになってしまいました。 |
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場所 |
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高田馬場(JR山手線、地下鉄東西線高田馬場駅より5分)
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住所 |
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新宿区高田馬場2-15-9 鈴や第5ビル402 |
電話 |
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03-3203-3899 |
営業時間 |
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3:00PM〜5:00AM |
席数 |
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13席 |
休み |
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不定休 |
創業 |
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1993年4月29日(中井にOPEN)→半年ほど前、高田馬場に引っ越し |
客層 |
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90%がミャンマー人、10%が日本人、中国・台湾の留学生も来る(中井の頃は日本人がもっと多かったが、現在は宣伝していないため少ない) |
特徴 |
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店主取材中に常連客が「この店の料理はおいしい」と、横から多大なコメントをくれた。店主の『味』への探求心の強さは話をすればするほどよくわかる。カラオケメインの店? とも思わせる店構えだが、8時ごろやって来たカラオケ客も、ちゃんと料理を頼んでから歌い始めていたし、実際、どの料理も、手を抜かず、素材を丁寧にいかして作られているのが印象的だった。料理と同時に、常連客が口出ししたくなるほどの店主の『人柄』が、この店の大きな特徴だろう。店主のウ・サッポロは「お客さんがうちに来る理由は3つかな」と話していた。サッポロ氏いわく、1.料理がおいしいから 2.困っているビルマ人が助けをもとめてくる(周りの人の言うのを聞いていると、どうもかなり面倒見がいいらしい)3.仏教の関係(中井でビルマのお坊さまのお世話をしてきたので、ビルマ人の生活に欠かせない仏教がらみの行事や相談事が持ち込まれているよう)。東京のビルマ料理店のなかでもかなり早い時期(5番目くらい)にオープンした老舗であり、リトルヤンゴンとも呼ばれてきた中井で、長年ビルマ人とともに生きてきた深みを感じさせる店だと思った。交通の便のよい高田馬場に引っ越しはしたものの、今の店は狭くて、夜や土日はいつもいっぱい。足を運んだ客を怒らせる結果を招いているので、早いうちに広いところに引っ越したいと計画中だ。土日はビルの他店が休みなので、お客さんが階段まではみ出していることもあるらしい。それも楽しそう… |
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今日のアトウ
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■ アメージョートウッ(牛すじの和えもの)750円
どちらかにはつまみ、サラダ感覚で食べてきたこれまでのアトウと比べて、ボリューム感たっぷりで、おかず感覚。牛すじはじっくり煮込んで油を抜いて柔らかくしてから、玉ねぎスライスやキャベツのせん切りと一緒に酸味、辛みをきかせてピリリと和え込んである。他のアトウで強く感じる油、きなこの味は控えめ。おでんの牛すじ(これもとてもおいしい)しか知らない大阪人の私にとっては、む、こんな牛すじ料理もあるのか! とあらためて牛すじのうまさを思い知らされた一品。
■ パズンクエチョートウッ(川えびの天ぷらの和えもの)800円
おいしく揚がった川えびとキュウリのせん切りを基本に、タマリンド、ナンプラーなどで濃いめに味付けしたアトウ。この店(トップ)のアトウは(2品しか頼んでないけど)、メイン素材の味がおいしいこととともに、かなりピリリと刺激的な味付けがしてあって、好きな人にはたまらないだろう。私は、この「ピリリ」感、大好きだ。
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トップの自慢料理
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■ チェーオー(ミャンマー風ビーフン鍋)1000円
豚のスープにビーフン&米の平たい麺、具には豚肉団子、豚の各部やチンゲンサイなどを加えたミャンマー風中華麺。日本のビルマ料理店ではおおむねどこにでもある定番メニューだが、トップでは、毎日3時間煮込んで作っているという乳白色のスープは、やさしいうまみが口の中でじわっと拡がるいい味わい。なんだか肩の力がふっと抜けるような、穏やかな気分になれる一品だった。ちなみにトップでは、モヒンガーのスープも毎日手作りしているらしいので、今度はモヒンガーを試してみたいなあ。
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ごはんに合わせてもおいしい、つまみ3品
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■ ガヤーチャウッポウッ(川魚のひもの)700円
川魚に塩をして干したものを細かくさいて、油に浸して食べる、現地でよく見かけるつまみ。トップのガヤーチャウッポウッは、やはり塩味は薄めで素材の甘みを感じさせる。
■ アメージョー(牛肉の揚げもの)750円
生の牛肉を、高温でさっと揚げるのではなく、ゆっくり時間をかけてじわじわ揚げてあるそう。口当たりが軽くて、何もつけなくても素材の味を楽しめる。
■ タミンチョージョー(おこげの揚げもの)500円
これって、現地にある食べ物なのかなあ? 見たことはないけれど、ウ・サッポロはあると言っていた。トップで食べたタミンチョージョーは、さくさくっと歯ごたえさわやかで、やさしいいい味。
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おまけ
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■ アメージョーピョウッ(牛すじのスープ)750円
ウ・サッポロがおまけで出してくれた。牛すじの味わいとともに、例の「ピリリ」がきいた(この場合はコショウ)私好みのスープ(^-^)。具もしっかり入っていて、おかず感覚のスープ。
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店のことなど
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1987年頃来日したウ・サッポロは、母親がビルマ族、父親が中国人で、来日時のパスポートは台湾。が、アイデンティティはミャンマーにあるようで、日本人にビルマ料理の美味しさをもっと知ってもらいたいという気持ちが、早期にレストランオープンにこぎつけたひとつの理由でもあるよう。「ここは日本の国でしょ。だからもっと、日本人に食べてもらいたい」とウ・サッポロは言う。日本にはタイ料理店はじめアジアの料理店がたくさんあるのに、当時ビルマ料理店はほとんどなかったし、ずいぶん増えた今でもまだ少ないと思う。もっともっと、あった方がいいと思っている。
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前列はアルバイトの2人。女性は中国系のマレーシア人でビルマ語も日本語も英語も話せなくて、ウ・サッポロとは中国語でコミュニケーションしているが、注文を取るのもむずかしい。友達の彼女なので、頼まれて雇っているそうだ。男性も来日間もないが、カタコトの日本語と英語ができるので、ビルマ語をいろいろ教えてもらった。後列はウ・サッポロ(左)とコ・マウン(常連客)(右) |
◇トップという店名◇
ミャンマー料理でトップになりたい、という思いから名付けた。料理に関しては、1品1品、納得いくまで何度でも試して作りあげているという。何度もいろいろな材料を買って作ってみてはうまくいかずに捨てて…ということを繰り返している。「トーフジョー」には半年かけた。シャン州の料理で豆腐の揚げものだが、日本の豆腐とはちょっと違って、黄色い(ノンインレーのページを見てね)。黄色い豆を買ってきて何度も作ってみて、思う味ができるまでに半年かかったそうだ。しかし、できあがったあかつきには、人気のメニューとなったそう。ここでも常連客のコ・マウンが、「中井の店へ行くとよく、『ちょっと食べてみて』といろんな料理の試食を頼まれたよ」。ウ・サッポロに料理好きなの? と聞いてみると、そうだとも言わず、どちらかというと『かなりの凝り性』というのがあたっているかもしれない。
◇サッポロという店主の名前◇
本名はマウンマウンソウ。どうしてサッポロというの? という質問には、来日当初、ラーメン屋で働いていたからだとか、ビールが好きで、それがサッポロビールだったとか、いろいろな話がでてきたが、一番真実に近いのは『三郎』由来説だろうと私には思えた。日本の飲食業界で、人当たりがよくて真面目に働くビルマ人は好まれ、多くアルバイトしているが、田中だの山田だの、呼びやすい日本名をつけてもらっているビルマ人は多い。で、かくして、ラーメン店で働くマウンマウンソウは『三郎』という名前をもらった。しかし、ビルマ人に『さぶろー』と発音してもらうとよくわかるが、どうも『ぶ』のあたりが言いにくいらしく、その発音は『さっぽろ』に聞こえるのである! そのうち、さぶろーはさっぽろになった。というわけである。(たぶん)
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インタビュー中のウ・サッポロ |
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雑感
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●もとスナックだった現在の店内は、落ち着いたインテリアながらやっぱりカラオケ主体風。しかし、料理、それから店主のウ・サッポロに触れるほど、店に惹かれていく自分を感じてしまった。噛めば噛むほど味がでるタイプの店主である。それになんといっても、お客にもイイオトコが多かったしね(^-^)。この店のお客は、女性連れが多いことも他店で見なかった特徴のような気がする。当日お客さんから、今日は8888(1988年8月8日)から13年目だと教えられ、それまですっかり忘れていた私は、ビルマ人にとってのこの日の重さを感じさせられた。
(マ・サベー)
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今回初参加のこくあんさん(右手前)。常連客と話がはずむ。 |
●新宿区中井のトップがビルマ料理激戦区の高田馬場に進出したと言うことでウ・モスに誘われ行ってみた。
ドアを開けると、生真面目でぼくとつな、何ともいえない雰囲気を持っている店長のサッポロさんが笑顔で迎えてくれた。料理は、辛いものは辛く、甘いものは甘くとメリハリのついた味は中井のときと変わらなかった。ビルマ語ほとんどわからない私は、頭上を飛び交うビルマ語に目も触れず出てきた料理に黙々と箸を付けている。なかでも今回初めて食べたアメージョーはなかなかの逸品だ。それにしても残念なのは店が小さすぎる。せっかく旨いビルマ料理を食べに行っても、二三組先客がいたら入れそうにない。サッポロさんはもっと広いところを探していると言っていたが、ガンバッテ良い場所を見つけて、彼の夢である「多くの日本人に旨いビルマ料理を食べてもらいたい。」そんな店になるよう願いながら店を出た。
(こくあん)
●ずいぶんとひさしぶりのトップでした。最後に中井のトップに行ったのは3年前ぐらいになるかな?今回いまさらながらわかったのですが、ウ・サッポロの料理、創意工夫があふれていてうまいです。最近いろんな店で食べ比べをしてちょっとはわかってきたんです(それまでは何もわからなかった?)。店が流行るのは、ウ・サッポロの人柄だけじゃなく、料理もうまかったんですねえ。店内はというと、ウ・サッポロもスタッフも客同士もごちゃまぜ状態。店というよりもミャンマーのどこかの田舎の家のようです。と書くと、初めての日本人は入りづらいかもしれませんが、ここはオープンな家、誰でも受け入れてもらえます。ところで、中国系マレーシア人の女性が働いていますが、日本語がほとんど話せません。もちろんビルマ語も。中国語やマレー語を勉強中の人、ぜひ話しかけてください。
(ウ・モス)
取材日時 |
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2001年8月8日(水)くもり16:30〜 |
飲食代 |
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3人で4900円
かなりおまけしてもらった気がする |
参加者 |
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マ・サベー(文)
こくあん
ウ・モス(撮影) |
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